不調和のブロック
不調和のブロック
いわゆる不調和のブロックは、バルセロナの有名なモダニズム建築の集合体のことで、数件の建物の正面が一体となっています。 グラシア通りのアラゴ通りとコンセル・デ・セント通りの間に位置する一角で、当時の様々な建築傾向のコントラストの一例です。
この通りの35番地に、ドメネク・イ・モンタネールによるカサ・リェオ・モレラがあり、さらに少し行くと、プッチ・イ・カダファルク設計のカサ・アマテラー、ガウディ作品のカサ・バトリョがあります。
不調和のブロック(スペイン語で”manzana de la discordia”、不和の林檎) という名はギリシャ神話に登場するペーレウスとテティスの結婚式に由来します。その結婚式にはエリスという不和の女神以外全ての神々が招待されていました。そのエリスは、カリスティ (最も美しい女神)へという言葉を添えた黄金のリンゴを贈り物として結婚式にやってきました。そのリンゴを巡って何人もの女神が争いました。ゼウスはトロイの王子パリスに審判を下すよう命じ、戦いに決着をつけました。最終的にパリスはついにアフロディーテに果実を捧げました。
このエピソードと、グラシア通りのこの一角で最も美しい建物を持つことを巡るモダニズム建築家と所有者の間に存在する対立関係には類似点が見受けられます。さらに、ギリシャ神話でシンボルである林檎は、家が連なる一角という意味でも使われるという共通性もあります。